大きくする 標準 小さくする

TRIDENTSレビュー

近畿チャレンジリーグ第1節レビュー [試合報告]

投稿日時:2010/10/01(金) 13:30

TRIDENTSは、2010年シーズン初戦を勝利で飾った。
対戦相手は兵庫県の古豪、歩々ラガーズ。過去には関西Aリーグに所属し、並み居る強豪としのぎを削ってきた関西の雄である。TRIDENTSは試合開始1分、12番川口の突破から外にサポートした快足ウイング宮田につなげ、先制トライ。しかしそのわずか5分後、歩々ラガーズの強力フォワードに、次々と密集際で突破を許しトライを献上、コンバージョンも決まって逆転されてしまう。その後、両チーム一進一退の攻防が続くが、13分14番宮田・27分8番尾端・35分12番川口と得点を重ね、徐々に点差を広げて24-7で前半を折り返した。
後半、最初に点を獲ったのは歩々ラガーズ。44分、セットプレーからフォワード周辺のディフェンスの穴を13番が再三にわたり突破、その後、強力フォワードの力強い縦突破を重ね、TRIDENTSインゴールを陥れる。さらにその後も歩々ラガーズペースで試合は進み、50分にペナルティゴール追加で24-17。7点差まで詰め寄られ、ゲームの行方は分からなくなる。ゲームの流れをTRIDENTS側に手繰り寄せたのは、1カ月前に急遽導入が決まった『ポッドシステム』だった。実戦投入はこの試合が初めてであり、練習で合わせることができたのも数回という、ぶっつけ本番での戦術選択だったが、2度のオーバーラップを作り出して、55分7番古石・65分14番宮田のトライにつながった。TRIDENTSはその後も試合の主導権を手放さず、70分スクラムプッシュから8番尾端がトライを奪う。TRIDENTS得点の最後を締めくくったのは、この日すでにハットトリックを達成していた14番宮田。73分に中盤から快足を飛ばし、2人を抜き去って中央にトライ。勝敗を決定づけるプレーだった。試合終了間際、歩々ラガーズが古豪の意地を見せ、TRIDENTSの高く弱いタックルを突破。12番が右中間に飛び込み得点を24とした。

TRIDENTS 52-24 歩々ラガーズ
トライ:宮田4 川口1 尾端2 古石1
ゴール:山中(裕)6
MVP:宮田

試合終盤は点差が開いたが、TRIDENTSは基礎プレーの精度を欠き、エリアマネジメントやプレー選択で後れを取った試合であった。また、タックルの弱さやディフェンスシステムの不備を露呈、個のパワーやサイズで勝る歩々ラガーズに何度も大きくゲインされる、課題が多く残る試合であったことは間違いないだろう。特にオフェンス・ディフェンスシステムの落とし込みは練習参加人数の少なさも有り、ほぼ合わせずに毎試合に臨んでいるのが現状である。今後さらなる強豪と戦い、長いシーズンに勝利を納め続けるためには、全メンバーのさらなる協力が必要である。
チームは君たちを求めています。

試合写真は担当者が選手として試合に出ていたので撮れてません。
ゴメン!!!